猛虎を連れた高校生陰陽師のあたたかくて時々切ない漫画
鏡の中に住む猛虎のすがたを見れるのは、縁(えにし)を結んだものだけ。
男子高校生・薩日内 敦(さっぴない あつし)は、陰陽師として鬼退治と除霊を行っては心霊現象から人々を助けていた。
ある日、敦の家に成田みくという女性が訪れ、『心霊を記録して欲しい』という依頼を受けることになる。
敦は鏡の中に住む猛虎の式神スズメと共に、心霊の声に耳を傾けてはこう問うのだ。
「あなたを記録しでいいべか」
ちいさなぬいぐるみが穏やかに過ごす中で見つけたもの。
むずかしいことが多すぎる。
流れてくるものが多すぎる。
ひとが多すぎる。
そんな中で、ちいさなぬいぐるみは一人で暮らしていた。
穏やかに過ごす中でたくさんの中から見つけたものたちが
面白くて、楽しくなったものだから。
ひとりじめしたくなったのだ。